2013年秋、元大学教授の中原誠司(田村正和)は、娘?由紀子(柳生みゆ)を殺害した男、岩崎健二(中尾明慶)の居場所を突き止め、猟銃で射殺。すぐさま警察に自首した…。 由紀子が強姦され絞殺された無惨な死体となって見つかったのは、その1年半前、2012年5月のことだった。すぐに岩崎が捕まったが、あろうことか裁判で無罪が言い渡されたのだ。警察の暴力によって自白が引き出されたとみなされ、公判が維持できなくなったためだ。 岩崎に極刑が言い渡されると信じてきた中原と妻?明子(市毛良枝)は絶望の淵に立たされ、明子はまもなく病に倒れ、この世を去った。愛する者を次々と失った中原は、このとき復讐を決意したのだった。家族を奪った岩崎という男に、そして凶悪犯を罰することのできない法律制度そのものに…。 岩崎を殺害した罪をきっぱりと認め、減刑をまったく望んでいない中原は、弁護.