17歳の黒崎沙良(星野みなみ)は事故に遭い、重体となって病院に運び込まれた。翌朝、目を覚ました沙良は、ベッドの横にひとりの看護師がいることに気づく。なぜか身体のどこにも痛みを感じない沙良は病室を出て、日高七海(齋藤飛鳥)と名乗るその看護師に院内を案内してもらう。だがその夜、沙良は七海が看護師ではなく、入院患者であることを知る。しかも、七海は7歳のときに交通事故に遭遇して以来、10年もの間、意識が戻らないままだという。そして沙良もまた、自分が未だこん睡状態にあることを知らされて驚く。2人はまるで幽体離脱のように、意識が身体から抜け出した状態だったのだ。ずっと孤独だった七海は「こんなふうに誰かとわかりあえる日が来るなんて思いもしなかった!」と、沙良との出会いを喜ぶ。沙良もまた、「これって運命の出会いだね!」と応じ、2人はすぐに仲良くなる。まわりからは意識もなく寝たきりに見える七海と沙良だが、病院を飛び出して原宿に出かけたり、自由に世界を行き来して楽しむ。そして、“退院したらやる事リスト”を一緒に作りはじめる。七海と一緒に過ごすうちに、沙良は彼女が主治医?作村周(福士誠治)に惹かれていることに気づく。だが七海自身は、やさしくてしっかり者の看護師?金沢瑞穂(松本まりか)が周に思いを寄せていることを察し、声をかけることも触れることもできない自分にもどかしさを感じていた。そんなとき、2人は同い年の入院患者?岡田優斗(中島広稀)と出会う。ほかの人間とは違い、優斗には沙良と七海の姿が見えるようだ。その優斗に、七海は「じゃあ、あなた、もうすぐ死ぬんだね」ときっぱり告げる。過去、七海の姿が急に見えるようになった患者は、2週間以内に他界していったという。ショックを受けた優斗は自暴自棄になり、手術を拒否して…!?その矢先、周が研究所への異動を命じられる。「もう会えなくなるのに、ありがとうもさよならも言えないなんて…」。絶望した七海は、身体から出てこなくなってしまうが…!?