香川県から東京の表参道高校へと転校してきた香川真琴(芳根京子)。香川で合唱に打ち込んでいた真琴は、合唱の名門校である表参道高校でも活動する気満々。しかも、かつて真琴に合唱の楽しさを教えてくれた教師?鈴木有明(城田優)が顧問ということもあり期待は膨らむばかり。ところが、合唱部の栄光は過去の話で、現在は部員も集まらず廃部寸前。部長の相葉廉太郎(泉澤祐希)と部員の佐々木美子(萩原みのり)は、全ての責任は顧問の有明のせいだと投げやりだ。真琴の記憶の中の有明といえば、合唱を愛し、やる気に満ち溢れ、王子様のような風貌であったが、再会した有明はというと、キャバクラにしか興味がない、だらしのない見た目…という余りの変わりように真琴はショックを受ける。しかし、ある目的を抱いている真琴は、そんな合唱部の立て直しを決心する。 合唱部を存続させるには8人の部員が必要だ。真琴は周囲の冷めた目線をものともせず部員集めにまい進するが、そんなとき同じクラスの引田里奈(森川葵)から、表参道高校には“1軍”“2軍”そして“圏外”と、生徒の間に明確な区分があることを聞かされる。人気のイケメン、夏目快人(志尊淳)やタレント活動をしている谷優里亞(吉本実憂)は、学校生活もプライベートも充実している1軍、そして野球部の桜庭大輔(堀井新太)など、学業も部活動もそこそこの生徒たちは2軍に属し、オタクや地味な生徒たちのほか、合唱部の相葉や美子、不登校の宮崎祐(高杉真宙)らは圏外扱いされているというのだ。 優里亞の取り巻きで頑張ってギリギリ1軍をキープしているという里奈は「合唱部と関わるのは辞めた方がいい」と、真琴に忠告するのだが、真琴から帰ってきた言葉は……。